材質:SWP-B(SWRS、ピアノ線)
線径:3.2mm

  • 自動機で成形不可能な特殊形状を実現
D/dが大きく片方が直線状の変則的な円錐状バネ

こちらの逸品はD/dが大きく片方が直線状の変則的な円錐状バネです。

2種類の加工方法があり、線径やコイル外径に応じて加工方法を変えます

D/dが大きく片方が直線状の変則的な円錐状バネ

まず大前提として、自動機では成形不可です。そのうえでどのように成形するのかを試行錯誤していった結果、上記2パターンの加工方法が候補になります。
まずパターン1ですが、まず円錐バネを作り、その後一辺が直線になるように1巻きずつ引っ張っていく方法です。単純な円錐は比較的簡単に成形出来るので、ここがコスト削減ポイントです。そこから、1巻きずつ引っ張っていく工程は治具作成による半自動か、手作業になります。
パターン2は、一辺が直線になるように固定し、最初から1巻きずつコイル外径を変えて巻いていく方法です。ただしこれは最初から治具作成による半自動か、手作業になります。
今回、コイルの底となる一番大きな径のD/dは約26と大きく、②のパターンを採用することになりました。線径やコイル外径次第では、1のパターンのほうがメリットがある可能性もありますので、状況に応じて最適な加工手段を採用します。

岩津発条では、成形可否や精度の観点は勿論、トータルコストが最適になるような設計のご提案も可能です。設計や難加工に関するご相談はぜひお任せください!