材質: SWP-B(SWRS、ピアノ線)
線径: 1.5mm
- 普通にやると一巻ずつツールで突く必要がある
・用途としては引張バネ
こちらの逸品は、一見すると自動機では厳しい加工を、自動化する試みです。
普通にやると一巻ずつツールで突く必要がある
自動機でコイルを巻いた後、手作業で一巻ずつツールで突いていくという発想になりますが、このやり方ですと、加工コストはもちろんのこと、公差を守るための管理コストも現実的ではないことは想像に難くないと思います。
また、量産が必要になると想定した場合も、おそらく要求に満たない生産量になってしまうでしょう。
専用ガイドと突き方を工夫すれば自動機で可能な予想
そこで、巻き上がってから一巻ずつ突いていくのではなく、一巻きずつ巻きながら突いていくという動作を自動機で出来ればコストが大幅に削減できるのではないかと踏んでおり、課題となるのは、「真っ直ぐズレなく突く」という力加減を自動機で実現することです。
普通にやっても左の写真のように左右にぶれてしまいますので、位置を固定するガイドと突く力の強さ、角度の調整ができれば十分に実現可能だと考えております。
これも過去の経験上、似たようなことを行ったことがあるため、ダメもとではなく現実的な挑戦としてTRYしております。
岩津発条では、普通はあきらめそうな課題があっても、挑みます。設計や難加工に関するご相談はぜひお任せください!
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ラジアルスプリングやカンテッドスプリングと呼ばれているものです。斜傾スプリングとも。
既存のコイリングマシンに専用のツールを付帯させる必要があり、高価になる場合が多くご相談いただくことが増えております。