材質: SUS304-WPB
線径: 2.0mm

  • 中央のR部分の形状
  • 取付環境を意識した形状
現物の形に合わせて製作・寸法調整したキャニスターの線材曲げ加工部品

こちらの逸品は、設計の工夫により、コストダウンと安定感を実現したダブルトーションバネです。

コストダウンのポイント→Rの形状に厳格さを求めなかった点

コストダウンのポイント→Rの形状に厳格さを求めなかった点

写真をよくご覧いただくと、左右のRの大きさが異なっているのが分かるかと思います。

これは回転式のベンダー曲げを行ったことで、曲げ始めと曲げ終わりで微妙に曲げ角度の差がついてしまう現象なのですが、今回は形状が機能性・外観性共に問題ないとのことでしたので、これをそのまま採用させていただきました。

当然、左右ピッタリRの大きさを揃える曲げは実現可能ですが、こちらの回転式ベンダーを用いることで、ピッタリRの大きさを揃えるよりもコストダウンにつながります。

安定感のポイント→取付位置に合わせて形状を工夫

安定感のポイント→取付位置に合わせて形状を工夫

少し分かりづらいかもしれませんが、上下のアームの角度を180°より少しずらしています。

このバネを取り付ける際、上下のアームの設置個所は並行なのですが、トルクのかかる方と反対側へ上下のアームをずらすことで、わずかにばね性が働き、力が働く際の安定感をもたらすという効果を狙っています。

もしこのバネもぴったり並行のままだと、トルクをかけた際に安定しないケースが考えられます。

少し飛躍した例えになりますが、人間がジャンプする前にしゃがんだほうが地面からの反動を得やすいのと似たような原理です。

岩津発条では、ばねづくりの際に設計の工夫によってコストダウンと性能アップのご提案をさせていただいております。設計や難加工に関するご相談はぜひお任せください!

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