材質: SUS304-W2
線径: 8.0mm
- 各種条件を考慮し、手加工が最適と判断
こちらの逸品はRの角度の指定が厳格であり、また外観を重視するために傷を許さないことから、手加工により対応した逸品です。
Rの形状の実現と加工コストを考えると、通常は左右から突く加工が最適ですが…
Rの形状を左右均等にピッタリとそろえるためには真っ直ぐな線材にガイドを当てて左右から突くという加工が最も費用対効果のあるやり方となりますが、ガイドやツールとの接触面でどうしても傷ができてしまいます。
少しくらいの傷なら…と思われるかもしれませんが、外観重視とのことで、電解研磨を施す仕様であり、電解研磨により少しの傷が更に目立ってしまいますので、別の加工を検討することとなりました。
この材料だからこそ、手加工が現実的に視野に入りました。
傷に最新の注意を払い、職人の手加工で曲げることで、綺麗な外観を実現しました。
ポイントとなったのはSUS-304W2という比較的柔らかい材質であったこと、線径もそこまで太くなかったということです。
逆にこの条件でなければ、手加工を行う際のコストが跳ね上がってしまうので、現実的なことを考えるとまた別の方法を検討せざるを得なかったと思います。
岩津発条では、ケースバイケースに応じて最適な設計と加工をご提案いたします。設計や難加工に関するご相談はぜひお任せください!