材質:SWC(SWRH)
線径:3.5mm
ピッチ:3.7mm

  • トーションバネのピッチを調整
  • スプリングバックを考慮した端の加工
半自動機で0.2mmの隙間をあけて製作したトーションばね

半自動機でトーションバネのピッチを調整

半自動機でトーションバネのピッチを調整

一般的なトーションバネは密着していることが多いですが、バネ同士の干渉を防ぎたい、メッキを通りやすくしたいなどの理由で密着ではなく隙間をあけて欲しいという要望もまれにあります。アーム部が非常に長いため、通常の自動機での加工は難しいのですが、岩津発条にある半自動機は完全自社製作のため社内で調整の上、0.2mmの隙間をあけたトーションバネを巻くことができました。

スプリングバックを考慮した端の処理

スプリングバックを考慮した端の処理

端の部分が密着していることもこの逸品のポイントです。通常は先端を密着させるには、オーバーラップして巻いてからスプリングバック後のひずみとり処理の工程が必要なのですが、今回は端の部分は回転式のベンダー加工機で線材が反るほどきつく曲げて密着させ、スプリングバックを利用して、丁度良いティアドロップ型の密着に調整することができました。こうするとひずみとりが不要なため、コスト削減にも繋がりました。

岩津発条では、ただ難加工を実現するだけではなく、いかに工程を少なく加工するかという観点でもノウハウを多く持っています。難加工をできるだけ効率的に製作したいという方はぜひいつでもご相談ください!

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