材質:SWP-B
線径:3.2mm
D/d≒30
公差≒±0.3

  • D/dが非常に大きく公差が厳しい
できるかどうかまずはやってみる。D/dが非常に大きく公差が厳しい圧縮バネ

こちらの逸品は、D/dが大きすぎるため自動機で製作できず、芯金巻きで製作しました。他社が断り続けていたというこちらの製品。試作を依頼されていたわけではありませんでしたが、まずできるかどうか独自に試作してみたという点がポイントです。

D/dが非常に大きく、自由高さを揃えるのが困難

D/dが非常に大きく、自由高さを揃えるのが困難

この逸品はD/d(線径に対するコイル平均径)が30と大きすぎるため芯金で巻く際に材料の癖が強く出てしまい、ピッチを均等にして自由高さを揃えることが非常に難しい上に、コイル径の公差が±0.3という厳しすぎる条件をクリアする必要がありました。さらには端のコイルの径が小さくなっているのでその点も一筋縄ではいかないポイントでした。

できるかどうかわからないお問い合わせがきたら、まずはやってみる。

岩津発条では、「まず実際にやってみる」ということを大切にしています。
今回のお客様のご要望は、他社から何度も断られたことも納得の、なかなか条件の厳しいものでした。そこで、難しいのでできませんと言ってしまうことは簡単ですが、本当に難しいのか?何か打てる手はないか?目星をつけるためにも、まずは実際に製作してみてから対応することが多いです。そうすることで、どういう条件であれば可能で、もし不可能であったとしてもこの部分を変更したらできる、などを踏まえてお客様にお伝えすることができ、よりベターな解決策に近づけます。
今回のお問い合わせに関しては、職人が多くの時間をかけて製作すれば技術的には不可能ではありませんでしたが、コストを考えると割に合わないだろうということでお断りさせていただきました。

岩津発条の技術力が高い理由は、何事もまずやってみるということを繰り返してきたからこそ。他社から断られた難加工でも解決の糸口が見つかるかもしれませんので、ぜひお気軽にご相談ください!

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