材質:SWC(SWRH)
線径:4.2mm
- 曲げた際の先端の位置が合うように緻密に調整
・先端の隙間の広さによって工数が異なる
こちらの逸品はSWC(SWRH)の4.2mmという比較的珍しい線径を使って、左右対称になるように工夫して曲げて製作しました。先端同士の隙間の広さにもポイントがあります。
曲げた際の先端の位置が合うように緻密に調整
この逸品では先に先端を曲げた後にベンダーで左右から同時に突いて加工をしますが、ベンダーで突く際に少しでも中心がずれると、先端の位置が揃わなくなってしまうため、突くタイミングを緻密に制御し、かつ真ん中に押さえの治具を設置して先端の中心がずれることを防ぎました。また、曲げた後のスプリングバックを考慮して、先端同士の隙間が目的の値になるように予め計算して曲げるという職人技も発揮された逸品です。
先端の隙間の広さによって工数が異なる
今回の逸品では必要ありませんでしたが、先端同士の隙間の長さによっては、スプリングバッグを考慮すると、先端同士が重なるまで曲げなければな らず、そうすると、”ひずみをとる”という+1工程を必要とするため、見積金額も変わってきてしまいます。岩津発条では、前もってお客様と相談の上、目的に応じて最適な加工方法を提案します。
岩津発条では、今まで様々な難加工を行ってきたことから細かい調整はまさに職人技。他社で難しいと言われた加工でもぜひお任せください!