材質:SWC(SWRH)
線径:3.5mm
D/d≒150
・本来直線矯正で用いるベアリングで曲げ加工を実施
こちらの逸品はD/d≒150という非常に大きな線材加工品です。曲げ部分をホワイトボード用のマーカーと比較するとこのような感じです。
本来直線矯正で用いるベアリングで曲げ加工を実施
ベアリングとは、本来コイル材を直線に矯正するために用いるもので、ベアリングの数が少ない場合は正しく位置の調整をしなければ直線にならないというのが難点な加工方法でした。今回の逸品では、その性質を応用して、ベアリングの位置をあえて目的のRに曲がるように調整したという発想の転換がポイントです。
今回の逸品はサイズも大きいので、現在の試作段階ではベアリングで矯正された後の先端が左右に振れてしまう点がネックですが、専用のガイドを自社で製作することで平らになるように製作していく予定です。
岩津発条では発想の転換で今まで数々の難加工の糸口を見つけてきました。他社で断られた加工でも何か方法があるかもしれないので、まずはご相談ください!