材質:SUS304-WPB
線径:0.8mm
・異なるRが同一のRになるようあらかじめ巻き具合を調節
こちらの逸品は、直角部分から線材の端に向かってRが形成される過程にポイントがあります。
加工手順としては、
①直角部分を曲げる → ②芯金に巻きつけてRを作る → ③端をそれぞれ加工する
という手順になるのですが、③において、線材の両端の加工が重なるような構造となっているため、
②の段階で左右同一のRに曲げてしまうと③の加工ができなくなってしまいます。
そこで、②の段階で左右で巻きつけ具合を変え、端が上下にずれるようにしておいて端の加工を行います。
この巻きつけ具合が、後々スプリングバックで左右のRが揃うように計算されて曲げられているというところがポイントです。長年の経験から得られた感覚が役に立った逸品でした。
他社で断られたバネでも、岩津発条なら工夫と技術で解決できるかもしれません。お気軽にお問い合わせください!