密着バネを芯にした運搬装置

こちらのバネでは密着バネの上に、さらにもう一重バネを巻いております。
別のバネ同士を組み合わせたように見えるこのバネですが、実は一本のバネを溶接なしで曲げて加工しています。

このバネには難加工のポイントが2点あります。

1点目は、芯の役割を果たしている内側の密着バネの加工です。
このバネは機械で巻くことのできないほど小さく巻く必要があるので、芯金に細いものしか使えないなか、
細い芯金がたわまないようにテンションをかけ続けながら巻くところが難加工でした。
ちなみに、通常バネの外径は線径の5倍以上でないと機械では巻くことが出来ないというところを、
職人の手によって線径の5倍以下の外径を実現しております。

2点目は、1点目に巻いたバネを芯金にさらにもう一重巻く加工です。
バネはたわんでしまう性質があるため、バネを芯金にして上から重ねて巻くのは難しいポイントでした。

この線材のように、機械で加工できないような難加工のバネの製作も可能です。

他社ではできなかったような要望につきましても是非ご相談ください。