材質:SWP-B(SWRS、ピアノ線)
線径:φ2.3
自由長の高さ:φ28.0
コイル外径:φ9.6

バルブの弁に使用される直角度の公差が±1度と非常に厳しい圧縮バネです。

直角度の公差が±1度の圧縮バネ

直角度の公差が±1度、寸法で言うと公差が±0.48と緻密な作業が要される精度でした。
あまりに公差が厳しいため、圧縮コイルバネの製造を専門とするメーカー数社が敬遠するほどの製品です。
両面にはバネを安定させるために研磨を施してあります。

直角度の公差が±1度の圧縮バネ

直角度の公差を実現するためにはピッチ間隔を均等に揃えることが必須となります。
片側だけのピッチ調整ですと、くの字にバネ全体が歪むため、全体を均一に調整する必要があります。
自動機ではまず不可能な加工であり手加工での緻密な作業となります。

直角度の公差が±1度の圧縮バネ

指定された公差を実現するためには職人による加工が必須であり、
また職人の経験値にも精度の高さが大きく左右されます。
岩津発条では、これまで数多くの難加工を経験している職人をもつため、他社では敬遠される難加工のバネであっても、実現することが可能です。

まさに職人ならではの逸品でした。

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