材質:SUS316-WPA
線径:φ0.2
こちらの線材加工品の特徴は、なんといっても線径がφ2.0と非常に小さいことです。
見た目でおわかりになるとは思いますが、線径φ2.0は自動機での加工はまず不可能です。
もう一つの特徴としてはRが3点もある、楕円形であることです。
3点のRがあるため、工夫を施さず巻きつけた場合、どうしてもひずみが生じてしまいます。
また線径が非常に小さいため、スプリングバックも大きくなります。
ひずみを調整するためには、下向きに巻きつけていく事がポイントとなります。
そうすることで、引張バネの初張力と同じように上に戻ろうとする力が働き、ひずみを調整することができます。
言葉では簡単ですが、実際には職人の経験によって左右されることが大きく、非常に難しい線材加工です。
岩津発条では難加工を得意とし、また経験豊富な職人をもつため可能です。
また、スプリングバックも考慮した加工も必要となるため、職人の腕の見せ所となった逸品です。
完成品としては先端同士をハンダ付けした線材加工品となります。