材質:C5191W-H(PBW=バネ用リン青銅線)
線径:φ1.0
角型の案内棒を保持するため、コイル部が丸ではなく四角形になっているリン青銅線です。
下の写真のようにこちらのリン青銅線の特徴は四角形の角度が約90度であることです。
リン青銅線は、ステンレス鋼線などと同様に、熱処理後、曲げRが広がってしまう特徴があります。
(コイル状で考えると、熱処理後、コイル径が大きくなること。)
四角形を約90度で実現するために、熱処理後に角度が大きくなることを加工前に把握しておく
要があります。角度の精度には職人の経験によって左右されます。
そのため、職人の卓越した加工技術を必要とした逸品でした。
また、試作時にはベンダーによる曲げ加工で製作し、量産時にはフォーミング機での自動加工を採用して、
高品質、且つ低コストで実現しました。