線径:φ1.0
外径:φ10.8
自由長:6.0
有効巻き数:22
両端面研削
当該バネは、純チタン(純度99%以上)を使っています。
通常、バネ用チタン線は合金のため、ほとんどが純度約70%ですが、それに比べて純チタンは、耐食条件などに強く、
海水、上下水道、表面処理設備などによく使用されます。
耐食性の高い純チタンですが、バネ性は劣ります。
そのため、硬引きすることで弾性を高めました。
また、硬引きチタン線は合金ではなく、バネ材メーカーの取り扱い製品ではないため、引張強さなどが調質されておらず、
弊社にて、横弾性係数を計る必要がありました。
そのために試作を行い、係数が分かった後に、本設計へと入りました。
また、この材料に適した熱処理温度の判断は、社内試験等、特に留意を要した点です。
バネ用ではない材料ですが、弊社独自の熱処理を施すことで、寿命を伸ばすことができました。