ゼンマイバネのような板状の材料であれば、重ねて巻くことは容易ですが、丸線材では、巻きとり面がぴったりと重ならないため、きれいに平面に巻きとるのは、とても難しい技です。

逸品その二. 丸線材の渦巻型平面巻き(電気機械部品)

逸品その二. 丸線材の渦巻型平面巻き(電気機械部品)

この加工は、渦巻が平面になるよう、2枚の「板ガイド」で線材を挟み、線のズレを防止して巻き取っています。

逸品その二. 丸線材の渦巻型平面巻き(電気機械部品)

こういった渦巻は、外径になるほど、階差的にコイル間のピッチが大きくなるのですが、コイル間の等ピッチを確保するために、仕上げの手加工を加えています。
この仕上げ加工が、渦巻型平面巻きの最大の難加工です。(この微調整をできるのが、まさに職人技!)

逸品その二. 丸線材の渦巻型平面巻き(電気機械部品)