材質:アルミ
線径:[6×35]
[6×35]の厚板船舶部品を、ベンダー加工で製作しました。
[6×35]の厚板です。材料はアルミですが、この板厚を曲げ加工で対応するのは、なかなか困難で、通常はプレス加工で行います。
しかし、この製品は船舶部品で、あまり沢山の量を必要としない製品だったので、お客様は金型を作ることに抵抗を持たれていました。そこで弊社に相談に来られ、ベンダー加工で対応可能だと回答すると、大変喜んでいただけました。イニシャルコストを抑えられた上に、傷も少なくきれいに仕上げることができました。
難しいベンダー加工を、なぜ岩津発条では行えるのか?答えは、「自社オリジナルのベンダー加工機がある、もしくは作ってしまう」からです。
こちらの機械は、岩津オリジナルのベンダー加工機です。
機械の設計から鋼板・ギア・シリンダーなど各種部品の手配、切断などの加工、組立まですべて、弊社の社員が行います。(社員の3分の1は、オリジナルの加工機を製作したことがあります)
ベンダー加工機は、機械メーカーが販売している汎用的なものもありますが、それらの機械だけでは、加工できる範囲が限られてきます。
オリジナルの治具を作らないと対応できない加工は沢山あります。岩津発条では、ベンダー加工機だけでなく、治具もオリジナルで作ってしまうため、幅広い範囲の加工に対応できます。そのため、先ほどご紹介したような板厚6mmの分厚い材料でも加工が可能になっています。
岩津オリジナルのベンダー加工機をもう少しご紹介。
いろんな向き、角度で機械を設置できるようにしています。
機械を設置すると、こうなります。
中心に芯金を立て、外側のポールを回して、芯金に巻きつけています。